Topping PA5
Topping PA5は、デジタル・パワーアンプで、
特徴: 2系統のバランス入力(TRS)とバランス増幅回路を持つ
所有している3台(実家の1台含む)、壊れずに生き残ってます。自宅環境でATOLL IN 100seが壊れたので、PA5を復活させましたが、もともとこちらをサブアンプで使ったほうが音質が良いのは分かっていたのですが、改めて音質の高さに驚かされてます。高音も、真空管ベースのModel8-300Bより良いので、どこにいてもPA5さえあればなんとかなるという頼もしいパワーアンプです。ま、でも、持ち運ぶとしたら、さらに小型のBluetoothパワーアンプですけどね。 実家のPA5にて、再度、左側のスピーカー出力にノイズが乗るようになってしまった。
手持ちのPA5 1台と交換したら、かなり音が良くなったので、一度ノイズが出るようになると、ノイズが収まっても音質は元通りに回復するわけではないようだ。
リプレース後のPA5も、いつまで使えるかなー、ロット違いだけど、望み薄かなー。まあ、使わずに壊れるよりはマシだと思うしかない。
交換後の実家のPA5は幸いにも安定動作している。
故障しやすいという話は、やはりロット依存のようだ。手持ちのPA5は、書斎で通電せずに放置していたので耐久性不明だが、メイン環境のサブアンプのATOLL IN 100seが故障したので、PA5を導入した。実は、新しいアンプを試そうと思いSMSL AO200 MKIIを買ってみたのだけど、中高音にクセがあって気に入らなかったので、結局、当面はPA5を使うことになりそうである。 評価したPA5(+E50)を実家に納めた後、ヤフオクでもう一台、黒のPA5を入手した。夏場に、メイン環境で使用するRB-1582MKIIがラック設置の都合で熱くなりすぎた(今は解決済み)ので、PA5に一時的に切り替えてみたが、やはり、いい音する。
ノイズ問題
さらにもう一台中古で入手してみたら、壊れていた。電源投入直後は特に問題なかったのだけど、しばらく聴いているうちに、ざざーっとノイズが乗るようになった。ノイズの大きさは左右のスピーカーで異なる。入力切り替えスイッチを切り替えて、未接続のチャネルを選択すると、ノイズがでかくなり、明らかに壊れている感じ。
PA5は、Amazonでも不具合の報告が上がっている。実家(半年以上連続稼働中)と手元の中古品は、特に問題ないが、実家のは一度、プリアンプの上に直置きした際にオーバーヒートしてしまって片側のスピーカーにノイズが出たので、熱に弱いかも知れないが、実家のは、プリアンプへの直置きをやめたら、ノイズが収まり回復した。
故障中の一台は、最初から外部の熱をうけない動作環境で使用し、それでノイジーになったので、再確認はしていない。中古なので、有償になるだろうけど、修理を試みてもよいかもしれない。
Amazonのレビューには、開発元でもノイズ問題は認識しており、最新ロットでは対策は確立されている、とのことで、中古よりも新品を購入した方がよさそう、万が一故障するロットを入手した場合も、短期間で壊れて、サポート期間内に修理に出せると思うので。
前回(後述)の評価の続き。
https://gyazo.com/c08b869df4fefedfb90972fc40f74f33
(上段がTopping PA5。下段は、DACのTopping E50。評価(後述)に使用したのは E50ではなく、RME ADI-2 DAC FS。ちなみにE50の上に直置きしてますが、PA5は熱対策がぎりぎりなので、熱の出るデバイスとスタックするのはお勧めしません。後に、PA5をE50よりも熱いプリアンプの上に直置きして放置したところ、熱でノイズが発生した(幸い、直置きをやめたら、冷えて回復した)ので、E50もそれなりに筐体が暖まる以上、直置きを避けるのが安心。実家では、3段の小型アクリル板ラックにDAC, プリアンプ、パワーアンプの3台を載せて、それを、オーディオボードの棚に納めて、使ってます。オーディオボードの中ですが、多少隙間を空けさえすば、熱の逃げ場を確保できるようです。)
アンプの切り替えに、NFJ製の基板を使った自作セレクターを用いているが、他のアンプなども聴き比べた限りでは、PA5と RB-1582MKIIとの聴き比べに大きな影響はなさそう。
で、低音については、Topping PA5の方が Rotel RB-1582MKIIよりもいい感じに駆動している場合があることに気付いた。前回、Quad S1で比較したときは、PA5の方が軽やかに鳴らす印象だったが、今回わかったのは、決して低音が弱いわけじゃなく、Rotel RB-1582MKIIの方が低音をうまく駆動できていないことがある、ということ。ただ、これはごく一部の曲でそう感じただけで、正直、はっきりとした優劣を感じているわけではない。
というわけで、私の環境では、PA5はRB-1582MKIIとほぼ同等か、わずかに優れる性能を持つ。
Topping PA5は、15〜20万円クラスの実力を持ったアンプが欲しいけど、アンプにそんなにお金をかけるくらいならスピーカーにお金をかけたいと思っている多くの人にお勧めの超お買い得なパワーアンプだと思う。
まだ結論を出した訳じゃないです。でも、ついさきほど鳴らし始めたばかりのTopping PA5が私にとって最高のパワーアンプだと感じています。
実家のアンプをリプレースしようと思い、低価格で性能のよさげなアンプをネットで探してみると、Topping PA5がよさげだったので、購入しました。
で、早速鳴らしてみると、わが家の小ぶりなブックシェルフ型スピーカーであるQuad S1をうまく鳴らしているアンプは、Rotel RB-1582MKII(18万円、18kg)ではなく、どうやら、Topping PA5(4万円, 700g )のようなのです。
今後は、いよいよ本当に、10〜20万円クラスの重厚なアナログアンプはお役ご免になり、コンパクトな中華デジタルアンプにとって代わられてしまったようです(少し寂しい気もしますが、他にリプレース待ちのオーディオがあるので、低価格化は歓迎です)。
PA5を含むオーディオ構成と試しに再生した曲は、下記の通り。
DAC: RME ADI-2 DAC FS
DACのバランス出力から XLR-TRSケーブル(Mogami 2534) 1m でPA5にバランス接続
(比較対象の Rotel RB-1582MKIIをアンバランス接続(ADI-2DACは、二系統に同時出力可))
スピーカー: Quad S1
お断り
低音につていは、Quad S1で鳴らすことができないので、評価対象外。後述のインプレで低音がどうだこうだと書いてますが、無視してください。
スピーカー・セレクタがないので、切り替えできず。しかも、今回は、スピーカーを繰り返し比較しながら聴く時間もないので、後述のRB-1582との比較結果は、過去の記憶との比較に留める。
PC: MacBook Pro (2021、Intel)で、ハイレゾ音源をAudirvanaで、ノーマル音源をApple Musicで再生
再生した音楽、動画
小沢征爾のマーラー1番第3楽章(ボストン響の確か古い方の録音 196kHz)
アバドのモーツアルト・オーボエ協奏曲第1楽章(96kHz)
ハイフェッツとミュンシュのメンデルスゾーン・バイオリン協奏曲ホ短調第一楽章(176kHz)
アシュケナージのラフマニノフ・ピアノ協奏曲第3番(96kHz)
パット・メセニーの"From This Place"(96kHz)、
ノラ・ジョーンズの"Come Away With Me"(DSD64=176kHz)
Modern Jazz Quartet のPyramidよりVendome(2011年リマスター版、Apple Musicサブすくダウンロード、 ロスレス),
岡村孝子、私の独自セレクション(CDリッピングデータ、ロスレス)
NETFLIXの動画で、自宅環境では、主役男性の声がぼそぼそと鳴っていたアニメ(「夏目友人帳」)
ようやくインプレです。
電源をオンにすると、LEDがとても小さく暗いので、電源がオンになったかどうかは、トグルスイッチの位置を確かめた方がよいです。トグルスイッチなんてしょぼいと思われるかも知れないですが、デザインはそんな悪くないです。シルバーの筐体にしたのですが、割とイケてると思います。
PA5のゲインが小さめなので、ボリュームは初めから全開で使います。さらに多少DACの電子ボリュームを開いてやる必要がある印象ですが、音量に関しては特に問題を感じません。
最初の感想ですが、電源をつけた直後の、まだ本体が冷たいうちから、Rotel RB-1582MKIIと比べて遜色なく鳴ってる感じです。もうしばらく待って、本体が温まって来たら、本領発揮するんだと思いますが、これはどうなっちゃうんでしょう!?
で、2時間程度聴いてみました。もうしっかり暖まっています。デジアンは暖まらないと本領発揮しない印象(2〜3日かかるという説も)がありますが、電源を付けた直後とはそれほど音が変わっていないように感じます。最初から全開って素晴らしい。
で、以下、私なりのファーストインプレッションのまとめです。
Rotel RB-1582MKIIとの違い
中高音が滑らか、かつ、軽やかに響く。ほんと、すごく滑らかで、優しい音です、分離はしてるんです。
金管、木管、弦楽、ピアノすべて美しく鳴ります。Quad S1の性能をRB-1582MKIIでは出し切れてなくて、Topping PA5で初めて発揮できた気がします。
低音が若干弱いが、より締まった音がします。
RB-1582MKIIより応答速いです。動画の男性の声のぼそぼそ感(スピーカーの仕様・限界)がかなり軽減されます。
楽器や声がより近くから聴こえてきます
臨場感に優れる感じ。
定位がよい
オケの楽器が空間的によく分離されて聴こえてきます
うちのメインオーディオの定位がまずいのは、スピーカーの左脇に置いている液晶テレビが一因だと思ってはいたけど、実際に、シンバル音などの高音が映像パネルに反射して聴こえて来ることが、PA5のおかげで分かってしまった。
解像度が高い。よく分かってませんが、音の滑らかさが違うので(それは情報量?用語の定義が分かってなくてすみません)。
Rotelとそれほど違わない点
音場の広さは変わらず、どちらも広い。
いろいろ書いてはみたものの、現状、どちらの音も甲乙つけがたい。
直近の課題
RB-1582MKIIとちゃんと聴き比べる(完了: ページ冒頭の結論に至る。)
書斎用アンプいじりのために購入したスピーカー-アンプセレクタキットの組立を前倒しして、こちらの評価に投入する(完了)
アンバランス接続を試す
RMI ADI-2 DAC FS と FX-AUDIO X6Jの両方で聴き比べる(安物 RCA→TRSが機能することにも期待)
アンバランス&安物ケーブルで全く問題なし
FX-Audio X6J(OPA627AU)から、PA5、そして、フルレンジ小型BS10風スピーカーにつなげて、音質向上効果を確認。
PA5は滑らかな音質なので、書斎システムでは耳障りな曲になっていた古いJazz系の曲がいい感じに再生されてくる
ボリューム無しのX6Jに直結で、PA5のボリュームで音量制御可。小音量での操作性も問題なし。
実家システムの選定: こちらも解決すべき課題。
Topping PA5を持っていくことに決めた。
理由は単純明快! Rotel と比べて、コンパクトで軽く、他の中華デジタルアンプに比べて性能が高いので。
DACとDAC用のリニア電源の設置スペースも確保したい。
スピーカーも運ぶので、小さい方が良い。
音質が圧倒的に高いので、私が独り占めするより、実家の家族に使ってもらった方が良い。
まとめと展望
この2年間の5万円以下の中華デジタルアンプの進化ぶりは素晴らしく、本当に、10〜20万円の重量級トランジスタ・アンプと遜色なくなってきた。
その一例として、Topping PA5(4万円, 700g) がRotel RB-1582MKII(18万円、18kg)が同等以上の性能を出してきました、恐らく。
フルバランス回路が鍵となる技術だと思います(違うかもしれないけど)
今後、低価格化が一段と進み、高級装置路線の国内オーディオ市場の縮小、ニッチ化(超高級化)が一段と進みそう。
低価格化は数年以内に落ち着き、AVアンプの高音質化や、フルデジタルアンプの音質向上が今後のトレンドになるのでは?
対応IC(DSP?)の登場に注目
自作派は回路いじりから、チップ(FFPGA)開発にシフト?
(追記: スピーカーの高性能化、低価格化が昨年あたりから進んでいる印象だが、こちらの流れは当分続くと思われ、5万円クラスの既製品が充実しそう。その一方で、スピーカーの自作ブームが廃れそうな気がするので、最近、スピーカーを自作してみようかと考えていた私にとっては、少し気掛かり。→追記2: Polk Audio Signature Elite ES15を聴いた限りでは、まだまだ実力不足で、自作スピーカーが廃れる、ということはなさそうな印象。)